最近、アメリカで話題の日本人と言えば、エンジェルスの大谷君でもヤンキースの田中投手でもなく、今現在は、とても小柄できゃしゃな『近藤麻理恵』さん、略して『こんまりさん』ではないでしょうか。

アメリカ在住でないので、こんまりブームがどのくらい熱いか実感としてわからないのが残念ですが、

ネットフリックスの番組も始まって視聴率も良いとか。アメリカのレイトショーのゲストにも登場したりと知名度は日本で思う以上に高そうです。こんまりさんは本当にアメリカでブームになっているようです。

さて、こんまりさんといえば、『人生がときめく片付けの魔法』という本が有名です。

2010年に、日本で「人生をときめく片付けの魔法」が出版され、その後、英語版など世界40か国で翻訳・出版され、こんまりメソッドは世界に広く知れ渡りました。

その人気は、ネットフリックスの番組『Tidying Up with Marie Kondo』が放送される前から、世界中に広がっていたのです。

実際に、Youtubeで、「こんまりメソッドによる おかたづけ〜やってみた」英語の動画が数多く挙げられているのもその証拠でしょう。

この動画の多くは、Netflixの番組以降のものも多いですが、それ以上に番組でブレイクする前から動画はたくさんアップされていました。

本当に多いんですよ。みなさん大変そうだけど、楽しそう。

この『アメリカ版こんまりブーム』から、なぜこんなにも、海外の人に受け入れられているのかを考えてみました。

1 消費社会、ものがあふれる生活に疲れた人の救世主

例えば、日本でも ものがあふれた家ってありますよね。

主に北米で見かける広い家って、かなり広いです。普通の家でも広い。なので、ものを収納する場所も日本よりずっとあります。

Netflixのこんまり番組でも、しばしば車2台分の大きいガレージがでてきますが、戸建の家だとこのガレージあたりまえに付いています。このガレージも収納場所のたいせつな1つです。なにしろ広いですからね。

この家の白いとびらの部分が
ガレージ

部屋やガレージ、収納するスペースがあるのに、

「ものが多すぎて、いったいどこにあるかわからな〜い!」

と悩む人たちは、思ったより多いらしい。

不思議ですよね、日本人からしたら、収納スペースいっぱいあるのに、どうしてかたづけになやむの? って思います。

もともと、アメリカは消費社会(今は日本も)。

『物があればあるほど、幸せ』、という消費社会の考え方は、人々が買い物をしたり、プレゼントをしたりする行動を後押ししてきました。

その結果、アメリカでは家に物がたくさんあふれた状態になったのでしょう。

もちろん、すっきり物の少ないうちもあります。が、基本的に物があふれている状態の家が、割合として増えたのだと思います。

例えば、アメリカなど、欧米はクリスマスのプレゼント。こちらも、親戚中それぞれがお互いに送りあうと聞いたことがあります。大変ですね(><)。

クリスマスツリーの足元にはプレゼントの箱が山と積まれているとか。幸せな風景に思えますが、毎年これじゃ、物がたまるのも仕方ない話です。

日本のお中元・お歳暮以上の大変さ。ご苦労、お察しします。。

ああ、あの部屋どうしよう!
たぶん、あそこに、水着があるはずなんだけど。。
どこにあるか、わからないわ。。

そんなこんなでものが溢れた家、仕方がない話です。

でも住んでいると、やっぱり自分たちの家の荒れっぷりにちょっと嫌気がさしてきます。

「あぁ〜、この状態どうしたらいいの」

「いつも、どこに何があるかわからなくて、イヤになる」

「少しくらい片づけても、次々ものが増えるからまた元どおりだ」

アメリカの人たち(本は世界中に売れているので世界中でしょうね)は、

ものがぐちゃぐちゃにある状態に困りながら、

どうやって処分し きれいにしたら良いか、悩んでいたのでしょう。

そんな時、妖精のような(本当にそう言われてるらしいんですよ^^)こんまりさんが家にやってきて、片付けを指南してくれた。

そして、必ず番組のおわりには、皆さんの家は、とてもきれいになっています。

そして、片付けをした人たちは「この家が生き返ったようだ」と喜ぶ。

こうした番組のくだりをみると、”こんまりさんは、消費社会で物に疲れた人たちが望んでいた、『迷える人を導く先生』みたいな存在” に思えたのかもしれないですね。

2 こんまりさんの片付けは、片付けを通して、その人の人生を見つめる作業

こんまりさんの片付けが多くの人に受け入れられる、他の理由を探すとすれば、それは、

『片付けを通して、その人の人生を見つめること』

が出来るからではないかと思っています。

アメリカでは、『こんまりさん的かたづけ』とは、単にものを捨てて家をすっきりさせるだけ、ではなく。

例えば、こんまりメソッドの本は、米国アマゾンの『宗教・スピリチュアル』のカテゴリーに入れられています。

ええ!ほんと?

びっくりしますよね。私、こんまりメソッドが、スピリチュアルとは思ってもみませんでした。

このことからも分かるように、アメリカでも多くの人が,

こんまりメソッドは単なる『片付け術』の本に収まらない、「スピリチュアルななにか」を持っている、と感じているようです。

どうしてなんでしょう?

日本でこんまりさんがブームだった時は、そこまで精神性が全面に出ていなかったと思うんです。単にお片づけという感じ?

もしかして、欧米の人が、日本的考え(物にも心があるとか)にエキゾチックさを感じて、スピリチュアルだと思ってるんじゃない? ちょっと勘違いしてるのかな?

これらについて 後編で書いてみたいと思います。