こんまりさんこと、近藤麻理恵さんが、アメリカのNetflix 『KonMari 人生がときめく片付けの魔法』という番組で大ブレイクしていることは、今や日本で広く知られています。

こんまりさんは、先日のアカデミー賞のゲストの1人だったそうですし(実はこれは3回目)、彼女の知名度はアメリカにおいて急上昇しています。

さて、今日は 前編 の続きとなります。

2-A 片付けをするのはあくまで本人

さて、こんまりファンならもう知っていることですが、

彼女はあくまで『片付け指南の先生』。

どういうことかと言うと、こんまりさんは、お掃除委託業者ではなく、

『依頼者に片づけを教える人』です。

なので、彼女自身は依頼者と一緒にかたづけをしません。

もちろん、最初、依頼者の人がどのように片付けするのか、『こんまりメソッド』を理解するまでは、ある程度一緒にいて片付けします。

しかし、基本、自分の持ち物を片付けるのは依頼者なのです。一通り説明をすませたら、こんまりさんは「ではまたね♪」と帰ってしまう。

先生がいなくちゃ、依頼者はかたづけの途中で困るんじゃないのかしら??

片付けがわからない人だから、こんまりさんを頼んだのに、

「ときめくものだけ残してね」と言って退場してしまう。

もちろんこんまりさんは、定期的に依頼者の家にきて進行状態をチェックします。

そして、依頼者さんの「かたづけが進んでいることを共に喜び、悩んでいる人にはアドバイス」するのです。しかしそれ以上は手を加えません。

2−B お片付けを通して、
将来がひらける

さて、私は、7〜8年前に、偶然、こんまりさんが日本のある家庭のおかたづけを指南するという番組を見たことがあります。その話をしてみましょう。

そこのおたくは、ご夫婦2人ですんでいる4LDK のかなりゆったりしたマンションでした。

子供さん達はすでにご結婚され、ご夫婦だけが住んでいます。

家には、それぞれ夫婦の持ち物(衣類・小物・本・記念品・書類・写真)と子供さんの思い出の品が、溢れかえっている状態でした。

ものがたくさん。
捨てられないものばかり

そこで、膨大な物の片付けに困った奥様が、こんまりさんに依頼したわけです。

さて、こんまりさんがやってくると、ほとんど、Netflix番組とかわらない方法で、片付けを指南します。

おどろくほど、こんまりメソッドは今も昔も基本的なやりかたが変わりません。

まずは、最初は家中の衣類を一箇所に山のように積み上げて、

ときめくものを選んでいきます。ときめかないものは処分です。

捨てるものは感謝して捨てる。次は小物。次は、書籍。最後に記念の物。

ここで、たいへん、興味深かったのは、やる気まんまんの奥様にとは対照的に、

ご主人は片付けに関して、まったくやる気がないことでした(^^;)。

ご主人 : 「なんで、こんなことしなくちゃいけないんだ? 俺には全部いるものなんだ。何一つ捨てるものなんてない」

という感じです。

こんまりさんに最初の日の半日くらいかけて片付け方法を学ぶと、

あとは当事者の2人が、片付けをはじめます。

いや〜、番組が置いた定点カメラが、ご夫婦の様子を写しているんですが、とにかくお2人はずっと揉めてます。

僕には、全部大切なものばかりなんだ
だめよ、家がものだらけになるわよ

ご夫婦が何を捨てるかで、とにかく揉めている。言いあいがずっと続いていました(^^)。

でも、驚いたことに、揉めているのも3〜4日たった時、

ご主人が

「う〜ん、これくらいなら捨てても良いかもしれんな」と言いだしたんです。なにも捨てるものはないと言っていたご主人。どうしちゃったの?

どうしちゃったの?
急に??

そして、、もう1日くらいすると、片付けに強く抵抗していたご主人が、

突然、自分の衣類を一箇所に集めはじめ、ときめくものとそうでないものに分け始めます(@0@)!!

驚きますよね。

そこからはご主人、あれこれ言いながらどんどん選別していきます。

ご主人 : 「これは、古びているけれど、記念品のポロシャツだから捨てられないぞ、このキャップも」

このポロシャツは、
ゴルフの時の記念品なのさ

とてもいい思い出なんだ

そう言いながら、ときめくものを残し、そして、以前は絶対に捨てないと言っていた会社員時代のたくさんのスーツを少しづつ処分し始めます。

ご主人にとって、現役時、会社員としてバリバリ働いていた時のスーツは宝物。

「スーツは俺が一所懸命働いてきた勲章のようなものなんだ。なにがなんでも捨てない!」と言っていました。

スーツは俺の相棒なんだ

そう、スーツは、彼にとって長年働いてきた自分の勲章であり相棒でした。

でも、ご主人は

「今はもう、スーツはそれほど着ない生活をしているから、ある程度処分してもいいなあ」

といってお気に入りや良いものだけを残し、かなりの数を処分に回します。

この時、ご主人は

「なんだかんだ言ったって、俺はもう会社員じゃないんだし、たくさんのスーツはいらないな。これからの生活にスーツをこんなに取っておく意味はない」ともおっしゃってました。

その後もご主人のときめきに基づいた片付けは、着々と進みます。

その時印象的だったのが、ご主人の「これからの生活にいるものを残そう。俺は、これからどんな事をしようかな」と言っていた事です。

つまり、片付けをしながら、これまでと今後の生活スタイルを見つめなおし、前向きな将来設計を積極的に考え始めたのでした。

結局、奥様もご主人も、家を片付ける事で

『さあ、これからはどんな将来を見つけようか? 何をしようか?」と前向き・積極的になっていました。

さあ、これからの人生楽しもう

つまり、こんまりメソッドは、片付けを通して、その人に、いまいちど将来を見直すことをうながすメソッドだったんです。

この気づきをしてもらうために、こんまりさんは片付けを指南するだけで、決してお掃除の委託にならないのだと言う事がわかりました。

こんまりメソッド=『将来をみいだす=自分をみいだす』事

になるとすれば、確かにスピリチュアルと言われるのかもしれません。

将来、私はどうなりたい? どうしたい?

だれもが考えなくてはいけない事です。

ですが、こうした真面目な話を考えるのはめんどう。

なので、あとまわしにしてしまいます。

片付けの山と向き合うと、みんな、いやでも人生・生き方 に向かい合うことになります。ここが、アメリカでこんまりメソッドが、人々に支持されているのか、と思いました。

はじめは「とにかくもっとスペースがほしい、家をスッキリさせたい」としか思っていなかった人も、番組の終わりには「これからは◯◯をするの」と晴れやかな表情で話されているのが印象的です。

今日も読んでいただきありがとうございました。