10数年前、アメリカ帰国後、『風前のともしびだったわたしの英語』を、なんとかするために近所の英語クラスに行っていたことがあります。

入会した時、わたしは間違えて実力以上のクラスに入ってしまい、四苦八苦の数ヶ月を送りました。

わたしの英語はというと、「あなた、それでほんとに、アメリカに3年半生活できていたの?」って言われるレベル。

クラスのみなさんといえば、60才半ばはゆうに過ぎているマダムも、ビジネスマンもペラッペラな英語。

皆さん、この辺りは、
わかりますね?

英語にくわえて、博識で、インテリジェンス溢れる人も多い。

わたしは毎回ヒーハーいいながら、授業についていきました。

いや、ついていったというより、断トツでできない、わからない、難しい、なので投げ出したい、といつも思っていたんです。

正直なところ、毎回の授業がおわるたび、できない自分がみじめで、おちこみ、教室横のトイレの個室で、しばらくこもってました。

わからない。
ついていけない。

クラスじゃ、ダメダメで、断トツ出来なかった私。

なにかと足を引っ張っていて。例えば、子供の頃の教室で、「あの子、勉強できないよね」ってみんなが思うような、そういう状態。

ほんと途中から不登校になりたいと思いかけてました

(ただ、主婦なんで、授業料払ってるとおもうと、勿体なくて止められなかった^^;)。

そんなクラスのラスト3回を残し、ラスト前3回目と2回目の日が、スピーチとなりました。

ラストの日は先生のスペシャルゲストを迎えたレッスン、というスケジュール。

わたしの担当の日はラストから数えて2回目の日。いわゆるラス2。

担当のラス2の日が近づいても、わたしはスピーチのテーマが全然思いつかない。

あの素敵な人たちの前で、バカ丸出しなことを言うわけにはいかない

(ちなみに皆さんはとても優しい人で、人をバカにするようなことは決してされませんでした)。

賢そうな方が多かった

ちょっとは内容のあることを話さなきゃあ、と探したのですが、もともとない知性はどこをさがしても出てくるわけがありません。

「スピーチする内容がない」ことにあせった私は、前日になって、知性と真反対なテーマを選択。

ハイッ、典型的な、『うろたえると理性がなくなるパターン思考』ですね(*゚▽゚)ノ!

あろうことか知性溢れる人たちの前で、私は

『わたしと音楽〜主にロックミュージック』という内容のスピーチにしてしまいました。。

ああ!

バカです。。。

バカすぎです。

今思うと、取りみだしすぎです(^^;)。

クラスの生徒平均年齢層は、およそ50才くらい。

当時のわたしは30代後半←10代じゃないんだし、ロックってなんだよ?って感じです

当日は、びびりながら、クラスの雰囲気には超そぐわない、

「わたしとロック」について必死で英語でスピーチ

(ある人はたしか、ヨーロッパ・ロマネスク建築でした)。

スピーチは、時間にして15分弱、質疑応答があって25分くらい。

ロックミュージックについては話すネタはあるので、時間の長さは問題ないのです。

ですが、なにしろ、年上の優雅なマダムや立派なビジネスマンの男性を前にしてに、そぐわない内容です。

超アウェイな心境

私の心の中は、正直、針のむしろにいるような感じ。

私の話すロックの内容など、わからない方がほとんどだったと思います。

しかし、基本みなさん良い方ばかりだったので、

「私も音楽は大好きですよ。学生時代は賛美歌を歌っていました」とか、「旅行先でブルガリアン ヴォイスのCDを買ったけれど、良かったです」

など、優しくフォローしてくださいました。

最後の日、先生(イギリス人)のお友達がゲストでいらっしゃって、クラスは無事、終了しました(スペシャル授業の内容が思い出せない、、)。

さあ、帰ろう、「今度はクラス選びでもっと下にしないと」、と思いながら、机をかたづけていると、

ある40がらみのビジネスマンの男性が、つつーっと近寄ってみえて、

「これ、良かったら聴いてみてくださいね。僕のおすすめ」と言って、ご自分のCDの複製を帰りぎわ、私にくださり、とても驚きました。

だって、その人、クラス16回の中で一度も話したことないのです。

家に帰り、いただいたCDをパソコンで聴いてみると、それがこれでした↓

今は、NHKの「奇跡のレッスン」という番組でかかる曲だそうですね。

この曲を初めて聴いた時、歌詞があんまり優しくて、ちょっと泣けてきました。

歌詞の出だしは

♪空はまるで、君のように青く住んでどこまでも

やがて僕ら描き出した明日へ歩き出す〜♪

途中で

♪確かなことなど何も、誰にもわからないから

どんなことがおこるだろう 手をつないで 

l’ll never let you get away ♪

この曲が、『これから頑張ればいいじゃないか。なに落ち込んでるんだよ?明るい未来を描けよ』って、いってくれてる感じでした。

へへ、良いふうに捉えすぎね。

大人がおおげさに落ち込んだりして、まったくお笑いですが、

当時、自己肯定感がだだ下がりの私には、この曲ぐわーときました。

でも、本当に嬉しかった。

さりげない優しさに、泣けました。

ハハ、劣等生は優しさに弱くて(^^)。

くださった40がらみのビジネスマンさん、あれからとうとう会うことがなくて(上のクラスにいってもいらっしゃらなかった)、お礼が言えませんでした。

この場を借りて、お礼言いたいです。

あの時は、本当にありがとうございました、

そして、授業では、皆さんのあしを引っ張っていたこと、まことに申し訳なく思っております。

あれからすこーし、マシになったかもしれません。みなさんのあたたかい優しさを忘れず、がんばります。

(すこし、最近いいかげんです。いけませんね。あと、先生もフォローしてくれて、「僕のオススメは、MUSE ミューズ だなー」なんて言ってくれましたっけ)。

きょうも、読んでいただき、ありがとうございました。